COLUMN

プロファイロとジャルプロはどう違うの?

コラム

プロファイロとジャルプロスーパーハイドロの違いを比較した図|バイオリモデリング治療の選び方

同じ“肌育注射”に見えて、実は得意分野が違います

「プロファイロとジャルプロ、どちらも肌育治療ですよね?」 このようにご質問いただくことはとても多いです。

たしかにどちらも、単に“しわを埋める注入”ではなく、肌そのものの質感や土台に働きかける治療です。 ただし、実際にはアプローチする層・得意な変化・向いているお悩みが異なります。プロファイロは高分子と低分子のヒアルロン酸を組み合わせた製剤で、皮膚のハリ感やなめらかさ、組織のリモデリングを目的とした治療として案内されています。ジャルプロ スーパーハイドロはアミノ酸・ペプチド・ヒアルロン酸を組み合わせ、深部結合組織や顔のリガメント、retinacular cutis のサポートを目的とする製剤として紹介されています。

まず結論

プロファイロは「肌質・ハリ・自然なリフト感」が得意

ジャルプロは「支えの補強・引き締まり・細かい部位の構造サポート」が得意

とても簡単にいうと、 プロファイロは“全体をなめらかに整えながら、自然に引き上がって見せる治療”、ジャルプロは“ゆるみやすい部位を支える土台を補強する治療”です。

プロファイロは組織リモデリングや皮膚のゆるみ改善を目的とし、線維芽細胞だけでなく角化細胞や脂肪細胞などへの作用も報告されています。

ジャルプロ スーパーハイドロは、深部組織・顔の retaining ligaments・結合組織のサポートを目的とし、リフト感や構造的な若返りをうたっています。

プロファイロとジャルプロスーパーハイドロの違い|作用層・成分・効果を比較した図

プロファイロとは

プロファイロは、高分子と低分子のヒアルロン酸を特殊な方法で安定化した製剤です。 一般的なヒアルロン酸注入のように「ボリュームを足して形を作る」というより、皮膚やその周囲の組織環境を整え、ハリ・弾力・うるおい感を底上げするタイプの治療です。IBSA Dermaでは、顔や首のskin laxity(皮膚のゆるみ)改善とtissue remodeling(組織リモデリング)を適応として案内しています。

プロファイロの大きな特徴は、広がりやすい製剤であることです。 そのため、限られた注入ポイントでも顔全体になじみやすく、肌全体のつや、なめらかさ、ハリ感につながりやすいのが魅力です。さらに、脂肪細胞への作用も示されており、当院では脂肪組織への働きかけによる自然なリフトアップ感も期待できる治療としてご説明しています。

なお、プロファイロは一般的に顔で10カ所に注入する方法が広く知られています。

10カ所だから我慢できるという方も多いです。

ジャルプロ スーパーハイドロとは

ジャルプロ スーパーハイドロは、ヒアルロン酸に加えてアミノ酸とペプチドを含む製剤です。 公式情報では、深い結合組織、顔の retaining ligaments※1、retinacular cutis※2 を支えることを目的としたdeep biorevitalization treatmen※3として紹介されています。

わかりやすくいうと、ジャルプロは「肌表面をきれいに見せる」だけではなく、「顔を支える深い層の土台にアプローチする」のが特徴です。

※1 皮膚と脂肪を固定している繊維のメッシュ構造
※2 顔の組織が下にずれ落ちないように固定している「アンカー(固定装置)
※3 従来の肌育注射よりも深い層にアプローチする治療 当院では特に、リガメント補強という考え方が大切だと考えています。加齢とともに支えが弱くなることで、フェイスラインのもたつきや口横・目周りのゆるみが目立ちやすくなります。ジャルプロ スーパーハイドロは、こうした支えの低下した部位を補強し、自然な引き締まり感やリフト感につなげる治療として相性がよいと考えられます。これは製品側でも、顔のリガメントや深部結合組織のサポート、構造的な若返りや引き上げ効果につながる可能性として案内されています。

注入は、主な顔面リガメントの位置に合わせて行う方法が紹介されており、当院では13〜14カ所程度を目安にご説明しています。公式ページでも、主な顔の靱帯構造に対して 0.2mLずつ注入する方法が示されています。

何が一番違うの?

1.得意な変化が違います

プロファイロは、

  • 肌のハリ
  • つや
  • 乾燥感
  • 小じわ感
  • なんとなく疲れて見える印象 を、顔全体で自然に底上げしたい方に向いています。

ジャルプロ スーパーハイドロは、

  • 土台のゆるみ
  • 支えの弱さ
  • フェイスラインのもたつき
  • 口周りや目周りのゆるみ感 など、構造的な支えの低下が気になる方に向いています。

2.アプローチする層が違います

プロファイロは、皮膚のハリや弾力だけでなく、組織全体のリモデリングを狙う製剤です。文献では、線維芽細胞・角化細胞・脂肪細胞などへの作用が論じられています。

一方、ジャルプロ スーパーハイドロは、より深部結合組織やリガメント支持を意識した設計で、皮膚の表面改善だけでなく、支える力そのものを補いたいケースに考えやすい製剤です。

プロファイロとジャルプロスーパーハイドロの違い|作用層・成分・効果を比較した図

3.仕上がりのニュアンスが違います

プロファイロは、 “全体がふっくらつやっとして、疲れて見えにくくなる” という変化を感じる方が多い治療です。

ジャルプロ スーパーハイドロは、 “顔の支えが整って、輪郭が少し締まって見える” という方向の変化を狙いやすい治療です。

ただし、どちらも外科的な強い引き上げ治療ではありません。あくまで自然な変化を重視する注入治療です。

どちらを選べばいい?

プロファイロがおすすめの方

  • 肌の元気のなさが気になる
  • 乾燥、小じわ、ハリ不足が気になる
  • 不自然に見えず、全体の印象を若々しくしたい
  • 頬のこけを強く埋めるほどではないが、少し元気に見せたい
  • 自然なリフトアップ感もほしい

ジャルプロ スーパーハイドロがおすすめの方

  • 顔の支えが弱くなってきた感じがある
  • 目周り、口周り、フェイスラインのゆるみが気になる
  • 肌質改善だけでなく、土台の補強もしたい
  • リガメント補強という考え方に魅力を感じる
  • もたつき感をできるだけ自然に整えたい

両者は「どちらが上」ではなく、「目的が違う」

プロファイロとジャルプロ スーパーハイドロは、しばしば比較されますが、 本質的には勝ち負けのある治療ではありません。

  • 肌全体のハリ・つや・なめらかさを重視するならプロファイロ
  • 支えの補強や構造面を重視するならジャルプロ スーパーハイドロ

という考え方がわかりやすいと思います。

実際には、お顔立ちや年齢変化の出方によって、合う治療は変わります。 「なんとなく老けて見える」の原因が、

  • 乾燥やハリ不足なのか
  • 支えの低下なのか
  • 脂肪の変化なのか で、選ぶべき製剤も変わるためです。

迷ったら、診察で“老け方のタイプ”を見極めるのが大切です

同じ“たるみが気になる”でも、 必要なのが肌質改善なのか、リガメント補強なのか、ボリューム補正なのかは人によって異なります。

プロファイロが合う方にジャルプロを選ぶと「思ったよりつや感が足りない」と感じることがありますし、逆にジャルプロが合う方にプロファイロだけを行うと「肌はきれいになったけれど、支えの物足りなさが残る」と感じることもあります。

そのため、治療名だけで選ぶより、ご自身の変化の原因に合っているかで選ぶことが大切です。

まとめ

プロファイロとジャルプロ スーパーハイドロの違いを一言でまとめると、

  • プロファイロ 肌全体のハリ・つや・うるおい感を高めながら、脂肪組織にも働きかけ、自然なリフトアップ感を目指す治療
  • ジャルプロ スーパーハイドロ 深部結合組織やリガメントを支え、土台を補強することで自然な引き締まり感を目指す治療

です。プロファイロは一般的に10カ所注入、ジャルプロ スーパーハイドロはリガメントを意識して13〜14カ所程度注入する考え方が用いられます。

「肌をきれいに見せたい」のか、 「支えの衰えまで含めて整えたい」のか。

この違いを理解すると、ご自身に合う治療が選びやすくなります。

記事の監修者

院長 塚尾祐貴子

SNOW MEDICAL
CLNIIC 院長

塚尾祐貴子

Tsukao Yukiko

資格
  • 日本外科学会認定専門医
  • 日本消化器外科学会認定専門医
  • 日本医師会認定産業医
  • ボトックスビスタ認定医
  • ジュビダーム認定医
所属
  • 日本外科学会
  • 日本消化器外科学会
  • 日本抗加齢医学会
  • 日本臨床外科学会
経歴
  • 大阪医科大学医学部医学科卒業
  • 大阪大学大学院消化器外科学専攻
  • 東京医科歯科大学大学院管理政策学(MMA)
  • 東京医科歯科大学大学院医療政策情報学
  • 大阪大学大学病院消化器外科
  • 都内美容クリニック青山院院長