COLUMN

ヒアルロン酸

コラム

美容の世界で、ヒアルロン酸は魔法のような成分として知られています。
では、なぜこれほどまでに注目されているのでしょうか?
理由は、いろいろな使い方ができることに尽きるでしょう。
鼻を高くしたり、おでこをまん丸くしたりするだけではなく、「肌管理」として用いることができます。今流行の肌育治療の中心を担っているのがヒアルロン酸なのです。
今日は、ヒアルロン酸について書いていきます。

ヒアルロン酸とは?

ヒアルロン酸の種類と使い方

ヒアルロン酸には、様々な製剤があります。有名なのは、アラガン社のジュビダームシリーズです。いわゆる「純正品」として扱われることの多いジュビダームシリーズは、日本ではアッヴィー合同会社の専売取扱商品です。ジュビダームを注入するためには、十分な知識と経験が必要になります。そのため、毎年の資格更新を行う必要があります。私も毎年10月くらいになると(少し面倒な気持ちもありつつ)資格更新しています。
実は、ヒアルロン酸はジュビダームシリーズ以外にもいろいろな製剤があります。やはり多いのは、美容大国・韓国のものでしょうか。根強い人気のあるヒアルロン酸として、ニューラミスシリーズがあります。ジュビダームに比べると安価なので、初めてのヒアルロン酸にはとても良いと思います。ただし、たくさん打ってきた経験として、ジュビダームシリーズの方が、効果は長いように感じています。(ニューラミスは半年程度、ジュビダームシリーズは製剤にもよりますが9か月~2年と言われています。)
また、ジュビダームシリーズにも「ボリューマ」「ボリフト」「ボライト」など様々な製剤があります。簡単に言うと、硬さが違います。下記に述べるように、鼻の形を整えたり、骨の凹みを埋めたりするためには硬いヒアルロン酸の方が向いています。そして、硬いヒアルロン酸の方が長持ちします。しかし、唇に入れるなら事情は違ってきます。キスをしたとき、硬い陶器のような唇だったら・・・それはそれで良さそうですが、一般的には柔らかくぷるんとした唇が好まれます。当院では、ニューラミスの柔らかいヒアルロン酸をお勧めしています。(2024年10月現在。お勧めする製剤は変わることがあります。)

ヒアルロン酸の保水効果

ヒアルロン酸は1グラムで最大6リットルもの水分を保持する力を持っています。この驚異的な水分保持力が、肌の若返りや保湿効果に繋がります。
ヒアルロン酸は人体にもともと存在する物質で、肌の保湿や保水、弾力を保つ役割を果たしています。しかし、加齢と共にヒアルロン酸の量は減少し、肌のハリや潤いが失われてしまいます。そこで、ヒアルロン酸注入が効果を発揮します。肌は再びふっくらと弾力を持ち、シワやたるみが改善されるのです。また、ヒアルロン酸は注入されるとじわじわと身体に吸収されていきます。吸収されるまでの長期間にわたり肌を潤し続けることができます。したがって、ヒアルロン酸注入は即効性と持続性を兼ね備えた美容法と言えます。

ヒアルロン酸の若返り効果

改善されるのは、肌質だけではありません。鼻を高くするために用いることもできますし、おでこを丸くするために用いることもできます。この場合、高くしたり、丸みを出したりするその体積分のヒアルロン酸が必要になるため、やや高額になる傾向があります。
それよりも、私のお勧めは、加齢とともに萎縮してできた骨の凹みにヒアルロン酸を足すことです。本当に適した位置に打つと、筋肉や皮膚を正しい高さに維持するための靱帯を補強することが可能です。たった1本(1ml)のヒアルロン酸で劇的な変化が得られます。

ヒアルロン酸のススメ

あなたの肌に悩みがあるなら、ヒアルロン酸注入を検討してみてはいかがでしょうか?
美容皮膚科でのカウンセリングを通じて、最適なプランを見つけましょう。
たくさん入れれば入れるほどキレイになるものではありません。どの製剤をどの量いれるか、それが最大にして最も重要なポイントです。
次に向けて、どんな美容法を試してみたいですか?

記事の監修者

院長 塚尾祐貴子

SNOW MEDICAL
CLNIIC 院長

塚尾祐貴子

Tsukao Yukiko

資格
  • 日本外科学会認定専門医
  • 日本消化器外科学会認定専門医
  • 日本医師会認定産業医
  • ボトックスビスタ認定医
  • ジュビダーム認定医
所属
  • 日本外科学会
  • 日本消化器外科学会
  • 日本抗加齢医学会
  • 日本臨床外科学会
経歴
  • 大阪医科大学医学部医学科卒業
  • 大阪大学大学院消化器外科学専攻
  • 東京医科歯科大学大学院管理政策学(MMA)
  • 東京医科歯科大学大学院医療政策情報学
  • 大阪大学大学病院消化器外科
  • 都内美容クリニック青山院院長